国営中国中央テレビの花形キャスターが司会を務めた記者会見で、キャスターの妻が突如会場に乗り込み、夫の浮気を暴露するというハプニングが発生。大スキャンダルとなっているが、世論は妻のとっぴな行動への「非難」よりも「同情」に傾いている。
“事件”は、昨年12月28日、同局の「スポーツチャンネル」を「五輪ニュースチャンネル」に名称変更すると発表する記者会見で起きた。著名スポーツキャスター、張斌さんが演台に立ったところ、やはりキャスター(北京テレビ)で妻の胡紫薇さんが「皆さん1分時間をください」とマイクを奪い取り、居並ぶ内外の大勢の報道陣を前に「(夫の)張さんは別の女性と不正常な関係にある」と訴えた。
驚いた主催者は胡さんを制止しようとしたが、「来年は北京五輪の年だが(正しい)価値観がなければ中国は大国になれない」などと中国人の道徳観も絡めて批判した。
会見の映像は動画投稿サイトに掲示され、既にアクセス件数は100万件を突破、大反響を巻き起こした。ただ胡さんを「非常識」と非難する声は少数派で、ネット上のアンケートで「行動は理解できる」(32%)が「理性的でない」(21%)を上回った。「夫婦のどちらを支持するか」との設問でも胡さんが66%と張さんの2倍。
世論の受け止め方について、あるメディア関係者は「中国人は形式が非常識かどうかより、訴えに道理があるかを重んじる傾向がある」と分析している。(共同)
中国中央テレビで行われた記者会見で、
夫でスポーツキャスターの張斌さん(中央)の
浮気を暴露する妻の胡紫薇さん(左)(共同)