福田康夫首相は28日、北京大学で「共に未来を創(つく)ろう」と題して講演した。同大の学生約600人らを前に対日交流強化のための「福田プラン」を提唱し、「明日の中国を支える皆さんにもっと日本を知って学んでほしい」と訴えた。講演の模様は、外国首脳として初めて中国中央テレビで中国全土に中継され、中国側の厚遇ぶりが際立った。
福田プランは同大研究者を日本に招き、環境分野などでシンポジウムを開催することなどが柱。首相は「世界の潮流や時代の大局を踏まえた時、日中両国は互いの友好のみに安住してはならない。『戦略的互恵関係』の構築は時代の流れが求めている」と指摘、相互理解・信頼の重要性を訴えた。
首相はまた、日本への留学経験があり、北京大学で教鞭(きょうべん)を執った魯迅の作品「故郷」から「希望は地上の道のようなもの。歩く人が多くなれば、それが道になる」との一節を引用し、「共に歩き、道をつくろう」と呼びかけた。【毎日新聞北京・中田卓二】