北京では、2003年から現在まで断続的にマンションの価格が上がってきている。これは、日本のみなさんもよくご存知のことだろうと思う。北京のCBD地区においては、元々外国人向けに高級マンションが建てられており、人民元計算ではなく、米ドル計算によって販売されていた。その頃、ある高級マンションは、2500ドル/平米という価格で、ホテル並みのサービス、安全性もある程度のレベルだったといえる。ところが、オリンピックが決まり、マンション価格の高騰が続き、2003年にⅠ期6000元代/平米だった外国人向けマンションが、現在ではⅢ期27000元/平米にまで値上がりしている。建築資材や原料、内装は殆ど変わらないのに、3倍にも4倍にも上がっているところがあるのには、正直驚くしかない。
また、北京の一般市民は、今まで住んでいた家を立ち退きを迫られ、郊外に移り住むしかなくなった、というのも日本の報道番組で何度か言われていたとおりの状況で、このマンション価格の高騰によって、多くの一般市民が犠牲になったことは否めない事実である。
北京、上海の不動産は、北京の周辺都市の一部の金持ちが投資として購入したりしているが、北京市内を見渡すと、需要が上回ってしまって借り手の無い部屋も多いようだ。
そんな中、不動産の値上がりのスピードが緩慢になってきている、と言われるようになってきた。
昨日、北京市華遠集団(不動産開発会社)総裁の任志強氏は、現在の状況、政府の政策をもうしばらく見極めてゆく必要がある、現在、不動産価格の値上がり率が多少遅くなってきているようだが、これは一時的なものであり、まだ不動産は上がり続けるだろう。
とコメントを発表した。
確かに不動産会社社長の話らしいところがあると言える。既にマンションを購入している人にとっては、ありがたい意見だと思うが、このまま不動産価格が上がり続けることはありえない。日本はバブル崩壊を経験しているから、このような状況を客観的に見ると、楽観視はできないのではないだろうか。
いずれにしても、地震大国日本の建築基準から見ると、CCTVの新ビルと、オリンピックの鳥の巣スタジアムの鉄骨量を除いて、到底安心できるような資材を使っているとは思えない中国の高級マンション。一般市民には手が届かない価格となった今、もう少し傍から見守るべきだといえよう。